サニアに会いたい…アルフの想い!


サニアとのおも

サニアちゃんとの突然のお別れの後、アルフ君は彼女に会えない寂しさでご飯もほとんど食べられず、
毎日ずっと窓の外をぼんやり眺めて過ごしていました

『サニア…ずっといっしょだよって約束したのに』

別れ際にサニアちゃんから「こないで」「もう一緒にはいられない」と冷たい言葉を投げつけられたのが相当ショックで、アルフ君は彼女に嫌われたんだと思い込んでしまったようです…

『どうしてお別れしなくちゃいけないの?
サニアともうにどと会えないの?ボク、そんなのイヤだよ…!』

空を眺めていれば、愛しのサニアちゃんがまた前みたいにひょっこり飛んでくるかもしれない…
アルフ君はそう思って一日中窓の前から動きません

そこに祖父のロルフ老人がやってきて、落ち込んでいる孫に優しく語りかけました。

『サニアちゃんの気持ちを分かってやりなさい
あの子は大好きなお前が同胞のドラゴン達に傷つけられるのが嫌だから、わざと「キツイ事」を言って別れる事で護ろうとしたのだ。お前も辛いが…あの子はもっと辛かったじゃろう。あんな幼い子が…なんと健気な…』

それは5才の女の子にはあまりにも酷な決断でした
やっとできた友達に…それも大好きな男の子にわざと罵声を浴びせて突き放さなければならなかったサニアちゃんの苦しみを考えるとロルフ老人は胸を締めつけられるような思いになりました

祖父に『あの子と一緒にいた時間を思い出してごらん』と言われ、アルフ君は彼女と過ごした思い出が次々に蘇ってきました

火山で初めて出逢った日…秘密基地で一緒にお喋りしたり、宝石の谷でサンストーンを見つけた事。二人で砂漠を横断したり、カードゲームして遊んだり、ご飯を食べたり、オアシスで水遊びした事や、一緒に畑仕事を手伝った事…
サニアちゃんがいつも楽しそうに笑っていた事…

ホントはお別れなんてイヤだったんだ…サニアも…』

サニアちゃんの本当の気持ちに気付いたアルフ君の目から涙がぽろぽろと溢れます。サニアちゃんにますます会いたくなって、大声で泣きじゃくる孫をロルフ老人はそっと静かに抱きしめてあげました。

翌日、アルフ君ははるばる砂漠を走り抜けてドラゴン達が住む火山地帯に再びやってきました

『(じいちゃんゴメン…だまってきちゃった!
でもボク、どうしてもサニアに会ってちゃんと話をしたいんだ!)』

サニアにまた会いたい…!
その想いでいっぱいだったアルフ君は、迷わず火山の方を目指してまっすぐ走っていきました。

『ハァ…ハァ…!熱くてノドかわいてきちゃった
サニアは、どこにいるんだろう?』

火山の中は溶岩の熱気に満ちていて、うっかり足を滑らせればたちまち溶岩の中へと真っ逆さまです。その上屈強なドラゴンの戦士がいつ飛び出してくるか分からないので慎重に行動しなくてはいけません。遠くでさっそくドラゴンがうろついてるのを見たアルフ君は足を止め、ささっと岩の後ろに隠れました

『(やばい…あっちにドラゴンがいるよ!
見つかったら食べられちゃうから気をつけよう…)』

「ドラゴンは肉食で、砂族の子供を好んで食べる」と大人達が言っていたのを思い出してアルフ君はゾッとしました

『(ボクが出会ったのがサニアでよかったぁ~…)』

ドラゴンがいなくなったのを確認したアルフ君はほっとして汗をぬぐい、再び奥の方へ走りだします。奥へ奥へ進むにつれてどんどん足場が悪くなっていき、地面がヒビ割れてそこから真っ赤な溶岩が露出していました。

うっかり溶岩を踏んで熱くて飛び上がるアルフ君

『あちち…熱かったぁ~!ここは歩けそうにないや
どこっかべつの道をさがそう』

以前訪れた時はサニアちゃんが助けてくれたおかげで安全に探索できましたが、今回は一人なので自分で安全な道を見極めながら進まなくてはならないようです。アルフ君は『ボク…負けないぞ!』と両手でガッツポーズし、
来た道を戻って違うルートを探しに行きました

『あいつは…この前サニア嬢をたぶらかしてた砂族のクソガキじゃねぇかッ!
グヘヘ!会いたかったぜェ~…』

アルフ君が走り去るのを見ていた竜族の男は残虐な笑みを浮かべて舌なめずりしました。それは以前アルフ君を襲い、サニアちゃんに蹴っ飛ばされてマグマに落ちていった「あの竜戦士」でした…。

アルフ君(5)のコメント

ギャー!サニアに会いたくてまた火山にきちゃった!!
ドラゴンの戦士がそこら中ウロウロしてるし!マグマをふんで足のウラをヤケドするし!
やっぱり火山コワいよ~!

…なんてね!「ここはサニアのおうちだ!」って思ったらさ!ぜんぜんコワくないんだよね。フシギ。
きっとサニアがボクに勇気をかしてくれてるのかも?

そうだ…サニアはいつでもボクを守ってくれてた。
あの時だって強くてコワいお姉ちゃんからボクを守ろうとしてくれたんだ!それなのにボク、サニアの気持ちぜんぜんわかってあげられなかった…ゴメンねサニア…。

ボク、もう一度サニアに会いたい…!
どうしても伝えたいんだ…ボクもサニアのコトが大好きだって!!!だからボクはサニアに会えるまでぜっっったいおうちに帰らないって決めたんだ!!

うおおー!まっててサニア!!
ドラゴンに追いかけられても、真っ黒こげになっても、ぜったい…ずぇーったい会いにいくからさ!!火山のマグマより!ボクの愛の炎の方が!ずっと熱くてすごいんだから!!!

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