
サニアに会いに火山にやってきたアルフ君は、
かつて襲われた「あの竜戦士」に再び遭遇して絶体絶命のピンチに陥っていました
『ヘッヘッヘ…会いたかったぜェ!
このッ!お嬢をたぶらかす汚らわしい砂族のクソガキがッ!!今日がテメェの人生最後の日だぜッ!!』
竜戦士はダガーを手にアルフ君を煮えたぎるマグマの方へ追い立てます
『このままマグマに落ちて丸焼きになるか?それとも俺にズタズタに切り裂かれるかッ!
好きな方を選べやッ!!』
後ろはマグマ、目の前には恐ろしい竜戦士…
追い込まれたアルフ君は怯えながら『や…やめてよ!』と命乞いしますが、竜戦士は王女を誘惑して砂漠に連れ去った憎っくき砂族の少年を許す気などさらさら無く、何としても彼を抹殺する気でした
『(たすけて…サニア…!)』
アルフ君がもうダメだと思った時、空からバサバサと羽ばたく懐かしい音がきこえました。
『このばかぁーっ!!
アルフをイジメるなって言ったでしょー!!』
サニアちゃんに脳天キックを食らい、竜戦士はマグマにドボーンと落ちていきました
『サニア!!
ボクを助けてくれたんだね!』
やっぱりサニアは助けにきてくれた…アルフ君はその事が嬉しくて、再会を喜びながら彼女に駆け寄ります。けれどもサニアちゃんは彼を見ようとはせず、後ろを向いたまま『なんできたの!?』と大声で叱りつけました。
『サニアたちはまだいっしょになれないって前言ったでしょ!どうしてわからないの!?
こんな危ないところまできて……!』
小さな拳をぎゅっと握りしめながらサニアちゃんはアルフ君を叱りつけます
その体は怒りで打ち震えていました。
アルフ君が危険を冒した事に怒りつつも
サニアちゃんは嬉しくて、ほっとして、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちました
『ここにいたらまたザコがくるから!ついてきて!』
サニアちゃんは涙をぬぐい、アルフ君をひとまず「宝石の谷」にある自分の秘密基地の一つにつれていきました
『この谷なつかしいな…おぼえてる?
ボクたち、さいしょはここにサンストーンをさがしにきたんだよ。熱くてビックリしたっけ!』
アルフ君は彼女に初めて出逢った日の事を思い出します
サニアちゃんは懐からキラキラ光る”紅色の宝石”を取り出し、それを照れくさそうにアルフ君に見せました
『まだ持っててくれたんだ…』
『うん…あのとき、アルフにもらったにっちょーせき!』
以前ここを訪れた際にプレゼントした石をサニアちゃんが今でも宝物として大切にしているのを知り、
アルフ君は嬉しくて目がうるっとなりました
そんな時、彼はサニアちゃんが足首を怪我しているのに気付きます
『サニア!足をケガしてるじゃないか!』
『さっきアイツをけったとき、足をくじいちゃってさ…こんなのすぐなおるからへーきだよ!』
アルフ君は『ダメ!手当てするからじっとしてて』と言い、
頭のターバンをほどいてそれを包帯代わりにサニアちゃんの足に巻いてあげました。
『こんなコトしかできなくてゴメン…
もしボクに魔法が使えたらケガだってなおせるのにな…』
無力感に苛まれるアルフ君をみて、サニアちゃんは『ううん!いいの!』と優しく首を横にふりました
『あのさっ…!
アルフ、この前のコト怒ってない?』
サニアちゃんは砂漠でお別れした時にアルフ君にひどい言葉を浴びせてしまったのを気にしており、その事で彼が怒ってるんじゃないかとおそるおそる聞いてみました。すると彼はこう言います
『怒ってるっていうか…悲しかったかな。
あの時ボク、サニアにきらわれたって思ったからさ。でも…そうじゃないって分かったんだ!あの時サニアがああしてくれなかったらボクはあいつにやられてた!ゴメンね…ボクが弱いせいであんな辛い思いさせて!』
アルフ君はある決心をサニアちゃんに打ち明けました
『ボク、強くなるから…!
ドラゴンの戦士にも勝てるぐらい強くなって絶対にサニアを迎えにいくから!それまで待っててくれる!?』
「強くなって必ず迎えにくる。たとえ今は離れ離れになっても、ずっと大好きだよ」
アルフ君は真っすぐサニアちゃんの目を見て言いました
その決心を伝えるために彼は勇気を振り絞ってたった一人で火山にやってきたのだと分かったサニアちゃんは『アルフ…』と小さな声で名前を呼び、彼に近づいてそのほっぺたにチューしました。
『サニアもアルフのコト大好きだよ
アルフのコト、おうえんしてる…ずっとずっと!アルフがくるの待ってるから!!』
サニアちゃんは溢れんばかりの涙を浮かべ、アルフ君の想いを尊重して一旦お別れを受け入れる事にしました
しばらく会えないかもしれないけどいつかきっとまた…
小さな二人はお互いに抱き合い、再会を誓い合ってそれぞれの家に帰っていったのでした。
サニアちゃん(5)のコメント
今日ね、おけいこがおわったらね、アルフの匂いがしたの!
匂いがする方に行ったらホントに彼がいてビックリ!また会えてサニアうれしかったな。
それでね…
アルフはオトナになったらむかえにくるってサニアに言ったの。サニアたちがいっしょに遊べないのは小さくて弱いからだって…。
なんだかアルフのきもち…わかるよ。オババさまもお姉ちゃんもカジャも、みんなしてサニアをコドモあつかいしてくるから、サニアもはやく大きくなりたいなって思うときあるから。
でもね…サニアはオトナにならなくても、今すぐ自由になれる方法をしってるの!
せーぼじゅのチカラでヒトになっちゃえばいいんだから!
えへへ!このコトはね、アルフにも言わなかったんだよ
いきなりヒトになっておどろかせたいもん!アルフがどんな顔するかたっのしみー♪

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