魔法修行の旅を続けるグリモワールとジョバンニのふたご姉弟は、
《森の大陸》で次の町へ向かう道中、ヒトダマが出没するといわれる「エルモスの樹海」を通る事になりました。
『怖くない!怖くなぁ~い!ヒトダマなんてただの噂さ♪』
鼻歌まじりに陽気にステップを踏みながら樹海の中を歩く弟ジョバンニ。
しかし、進んでいるうちに姉グリモは怪しい気配を感じとり『戻ってほかの道を探しましょうよ…』と弟をせっつきはじめます
『どうしたのさ、姉さん?
さっきから何か様子がおかしいよ……』
ジョバンニは不思議そうに姉を振り返ると、その背後からヒトダマがぬるりと浮かび上がり……
いつの間にか二人の周囲はヒトダマだらけになっていました
二人は火と氷の魔法で交戦しますが、敵の数が多くて埒があきません
『あちちちっ!!このままじゃやられちゃうよ!
どうしよう姉さん……
姉…さん……?』
後ろから強い殺気を感じて悪い予感がしたジョバンニは背後の姉を振り向くと、その杖がすさまじい真紅色の輝きを放っており……次の瞬間「爆発魔法」が炸裂し、周囲を吹っ飛ばしてしまいました
ヒトダマ達は驚いて退散し、姉弟は無事(?)にピンチを乗り切ったのでした
憐れ…とばっちりで爆風を浴びて黒コゲになるジョバンニ君
–魔術師少年ジョバンニ(11)のコメント–
ったく姉さんったらヒドイよ…
ボクが後ろにいるのにあんな強力な魔法を使うなんてさぁっ!
おかげでヒトダマは追い払えたけど、あーいうコトするなら先に言ってほしいよね……!
ボクが後ろにいるのにあんな強力な魔法を使うなんてさぁっ!
おかげでヒトダマは追い払えたけど、あーいうコトするなら先に言ってほしいよね……!
あのヒトダマの正体は「セント・エルモス」という小さな火の妖精だったんだ
森を外敵から守っていて、魔法使いの服を着たボクと姉さんを怪しい恰好した敵だと思ったんだってさ!
森を外敵から守っていて、魔法使いの服を着たボクと姉さんを怪しい恰好した敵だと思ったんだってさ!
それから誤解も解けて、お詫びに珍しいキノコや薬草をたっくさんもらっちゃった
姉さんすごく嬉しがってたよ!
エルモス達のいる樹海には、そのうちまた姉さんと遊びにいきたいね♪
姉さんすごく嬉しがってたよ!
エルモス達のいる樹海には、そのうちまた姉さんと遊びにいきたいね♪
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