何でも願いを叶えてくれる星母樹の存在を知ったサニアちゃんは
樹に自分の願い事を叶えてもらうために、一人で空を飛んで《森の大陸》までやってきました
『空からお水がたくさんふってる。ふしぎー』
はじめて別の大陸を見たサニアちゃんは、鬱蒼としたジャングルとどしゃ降りの大雨に好奇心をそそられます。
ただ、雨で全身びしょ濡れになって炎の翼が思うように出せません
『うぅ…カラダがぬれてツバサが出なくなっちゃった
しょーがない、走ってこ!』
飛行中遠くにうっすら見えていた星母樹の方を目指して、泥水だらけの道をばしゃばしゃ走るサニアちゃん
そこへ突然目の前に雷が落ちて彼女はビックリします

『うー!カミナリはヤ~!』
雷が怖くてすっかり怯えた様子のサニアちゃん…
ドラゴンとはいえまだ子供なので、やっぱり雷は恐ろしくて仕方がないようです
何とか雷をやり過ごしたい彼女は一生懸命走って汗だくになりながら、どこか安全な場所がないか必死に探し回ります
走った末にサニアちゃんは洞窟を見つけて身を隠す事にしました
『よしっ!カミナリがやむまで、ここにいーようっと!』
雷から逃れる事ができてほっとしたサニアちゃんは、雨水やら汗やらでぐしゃぐしゃになった顔を手でぬぐいます
そんなとき…彼女の背後から「ガルル」と嫌な唸り声がきこえました

なんとここは、魔物の巣だったのです
洞窟に潜んでいた魔物は自分の縄張りを侵されたと思ったのか
いきなりサニアちゃんに飛びかかり、鋭い歯が並んだ顎で彼女の腕に噛みつきました
『イタイ…ッ!!』
鋭い歯が深々と腕に食い込んでサニアちゃんは痛くて顔をしかめます
怒った彼女は力づくで顎を振り払うと、憎っくき魔物に逆襲すべくずきんを脱いで「本気モード」になりました
『なにすんのーっ!!
もう怒った!どっかいっちゃえー!!』

サニアちゃんキーック!!
炎の翼を広げ、その推進力で二段ジャンプからの強烈なキックをかまして魔物を空の彼方へとぶっ飛ばしました
敵をやっつけた彼女は空に向かって得意げにVサインします
『えへへー サニアはつよいんだよ!
なんたって守護竜(しゅごりゅう)だしっ♪』
竜の女王の血をひくサニアちゃんは生まれつき強い魔法力・身体能力・再生力をもっていました
しかし強い力に幼い身体がついていけないので、普段は力をセーブするように祖母からきつく言いつけられてきたのです
戦うのが好きな彼女は、その事がちょっぴり不満そうでした
『サニア、いっぱい走ってバトルしたら疲れちゃった
今日はもうねよーっと!』
一日中走り通しだったのもあり、疲れてヘトヘトになったサニアちゃんは倒れるように仰向けに地面に寝転がると、
そのまま気持ちよさそうにすやすや眠りこけていきました
『サニアは、きっと……なるからね……
まっててね……
アルフー……』
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