サニアとアルフ、
アルフ君がサンストーンを探しているのを知ったサニアちゃんは彼を「宝石の谷」につれていく事にしました
しかし、そこは火山の奥深くにあって簡単に辿りつける場所ではありません
『アルフって、もしかしてマグマにがて?』
『う…うん…』
ドラゴンの子供でないアルフ君にとって溶岩地帯を進むのはとても勇気がいる事です
サニアちゃんは『だいじょぶ!サニアが護ってあげる』と言い、彼が落ちないように一生懸命助けながら二人で進んでいきました
そんなとき、運悪くパトロール中のドラゴンの戦士に出くわしました
『この汚らわしい砂族のクソガキがッ!!
サニア嬢に触るんじゃねぇッ!!』
女王の孫娘がよりにもよって砂族と一緒にいるのを見て、彼女がたぶらかされていると考えた戦士はいきなりアルフ君を攻撃します。けれども、その行為がサニアちゃんの逆鱗に触れてしまうのでした

『アルフはサニアの友達!イジメたらダメ!』
サニアちゃんはずきんを脱いで本気モードになり、「炎の翼」を広げてアルフ君を護ろうとしました
敵であるはずの砂族を庇おうとする彼女をみて戦士は動揺します
『何してンすかお嬢!?そいつは砂族…』
『うるさーいっ!!どっかイケ!!』
友達を傷つけられて怒ってカンカンになったサニアちゃんは戦士の顔に思いっきりキックをお見舞いしました

『そりゃないっすぜ!お嬢ぉーーーッ!!』
ドボーーーン!!
5歳児(女の子)に顔を蹴っ飛ばされ、崖から真っ逆さまに落下してマグマの海に沈んでいった戦士さん…
邪魔者を排除したサニアちゃんは嬉しそうにうしろのアルフ君を振り返ります
『おジャマむしたおしたよー!
おきてアルフっ♪……あれ?アルフ?』

サニアちゃんの炎でアルフ君はこんがり焼かれてしまいました
『へ へーき…!ボクつよい子だから…!』
アルフ君が無事(?)なのをみてサニアちゃんはニッコリ
彼女はアルフ君の靴が片方脱げて裸足なのを見て、脱げたブーツを拾ってきて彼の足に履かせてあげました
『サニアってつよいんだね あんな大きなドラゴンの戦士をたおしちゃうなんてさ!
でも、あんなコトしちゃってよかったの…?』
アルフ君は同胞のドラゴン戦士を倒したせいでサニアちゃんが後でお仕置きされるんじゃないかと心配していました
けれど、彼女はその事をあんまり気にしてないようです
『サニアのコトはいいの それよりはやくいこ!
ここにいたらまたザコが出てくるし』
また敵が現れないうちにさっさと出発した二人は溶岩地帯をさらに奥へ進んでいき、やがてキラキラ輝く「宝石の谷」に着きました。そこは湯気が立ち込める不思議な場所で、アルフ君が探していたものがたくさんありました

『アチチチッ!この石すっごく熱いや!!』
念願のサンストーンをゲットしたアルフ君
永久に熱を帯びる石と言われているだけあって触ると火傷しそうなほど高温で、手に持ったアルフ君はアッチッチ!と飛び跳ねます。熱くてあたふたする彼をサニアちゃんはいたずらっぽく笑いながら見守っていました
『サニアたちはねー
にっちょーせきってよんでるんだよ』
サンストーンのことを彼女たちは「日長石」と呼ぶそうです
サニアちゃんは足元のお湯をばしゃばしゃ踏んで遊びながらアルフ君にそれを教えてあげました
『サンスト…ううん!にっちょーせきってキレイだよね
サニアのツノと色がそっくりでさ!』
アルフ君に綺麗だと褒められた気がして、サニアちゃんは顔が赤くなりました
『あのねっ…!
こんどアルフのおうちに遊びにいってもいい?』
足で地面をこすりながら恥ずかしそうにきくサニアちゃん
アルフ君は嬉しそうに『もちろんだよ!ぜひきて!』と即答してくれました
こうしてアルフ君と言う友達ができたサニアちゃんは、それからちょくちょく会って一緒に遊ぶようになったのでした
サニアちゃん(5)のコメント

さがしてたにっちょーせきがみつかってアルフすっごくよろこんでた!
サニアもなんかうれしかったな♪

こんどアルフのおうちに遊びにいくことになったんだよ
サニアのおうちをあんないしたお返しだって!砂漠にいってみたかったからたのしみー♪

砂族と遊ぶのも外に出るのもホントはいけないコトだから…もしみつかったらオシオキされちゃう!サニアはオシオキされてもへーきだけど、アルフがあんな思いするのはぜったいダメ!!

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