魔導物理学校の授業を終えて女子寮へ戻ったアピスは『あのね!リトアに見せたいものがあるの』と上機嫌そうに自分の部屋へいき、ベッドの下から作りかけの「箒」を引っ張りだして見せてあげました
『昔はね 今みたいに浮導床が普及していなかったの!
だから魔法使いたちはみんな、箒に飛行魔法をかけて空を飛んでいたんですって』
箒のことを嬉しそうに解説するアピスちゃん
もう失われた《古の飛行技術》だといわれている箒……
彼女は図書館の文献を頼りにそれを自作し、いつか完成した箒で地上まで飛んでいく計画を立てている事をリトアに打ち明けました。それを聞いたリトアは好奇心に駆られて『箒で飛んでるとこが見たい!!』とアピスにおねだりします。
『えぇ…しょうがないなぁ~
まだ作りかけだけどさ…いいわ 私も試してみたいし!』
リトアのお願いを聞き入れたアピスは、人目を避けるために「ランプランツスの森」へ行って処女飛行する事にしました
『フリーレン!!』
アピスが大きな声で呪文を唱えると「箒」が輝きだします。
すると彼女の足がフワフワと地面を離れ、箒が彼女の身体を乗せたままゆっくりと宙に浮かびました
『アピス凄い!ホントに空を飛んでるよ!!』
リトアは感動のあまり跳ね回りますが、何しろ作りかけの箒なので……
思うように飛べず大苦戦のアピスちゃん
滅茶苦茶な飛び方をしたあげく、箒から落ちてランプランツスの森へ墜落してしまうのでした……
気を失い、草の上に倒れたアピスに歩み寄る怪しい影
彼女の運命やいかに…
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