サニアを狙う紅い影


クオンのまちのおまつり

仲良くなった仲間と旅館で一晩過ごした後、サニアちゃんはお祭を楽しみに街へ出かけました

『ねー、あの服なんていうの?』
あれは着物だよ。クオンではお祭が始まると
みんなあの恰好で出歩くの!あたしは、いつも着てるこの服がいちばん気に入っているけどね…』

サニアちゃんは街の人々が着物の恰好しているのをみて
自分も着たくなり、ミヤビちゃんにお店につれていってもらって服を着替えました

『みてミヤビ~!どう、にあうでしょ?』

着物姿で元気にはしゃぎ回る彼女はまるで人形みたいで、ミヤビちゃんも『すごくかわいー!』と思わず見惚れる程の可愛さでした。ところが、着物に慣れてなかったせいかサニアちゃんは下駄が脱げて転んでしまいます

『イタイ~。げた、歩きにくい~~!
これならいつもはいてるクツのほうがいいっ!』

ミヤビちゃんはぶーぶー言うサニアちゃんを優しく撫でてやり、脱げた下駄を拾って『そういわずにさ。もう少しがんばろ?』と再び彼女の足に履かせてゆっくりとその場に立たせました。

『ミツキお姉ちゃんが言ってたよ
すぐあきらめちゃう子はダメだって!だからもう少しがんばろ?』

『うぅ~…』

サニアちゃんは何度も転びながら、下駄を履いた足で躓かずに歩く練習をしているうちに走れるようになりました。ミヤビちゃんから『すごい!がんばったね!』と褒められると彼女は泥んこ顔で嬉しそうに笑いました

そこにライがズカズカと足音をたてて現れました

『チビども探したぞ!これから花火大会なんだってよ
せっかくだから見に行こうぜ!』

『だってさ!いこっ♪』
サニアちゃんは花火が何なのか知らないまま、楽しそうな二人についていく事にしました。

『わーい!空がひかってるー!』

花火を見にきたサニアちゃんはすっかり夢中になります
小さな彼女は花火が初めてで、その派手な光景が楽しくてキャッキャとはしゃいで落っこちそうになりました

『なぁチビガキ、世界は広いぜ?オメーが見た事ない景色や美味いもんがたくさんあるんだ
オメーさえよけりゃ俺様が、冒険のプロのライロック・ザ・ディボルバー様が旅につれてってやんよ!

広い世界を旅する…!
ライの言葉をきいたサニアちゃんは考えただけでワクワクしてきました

『サニア、旅がしたい!
あのさ!ライもミヤビもいっしょに…』

サニアちゃんが言いかけると、突然空が赤く光りました
次の瞬間…花火とは全く異質の激しく燃え盛る火球が三人の目の前に落ちてきて爆発しました。

突然の出来事にサニアちゃんは驚いて頭から転げ落ちてしまいました

『イタイ~ッ!なんなのもうーっ!!』
『おいおい!花火にしちゃ度が過ぎてるぜ…』

ライはこれも「演出の一部」だと思っていましたが、何か様子がおかしく、次から次へと火球が空から隕石のように降り注いで周囲はたちまち炎に包まれ、街は逃げ惑う人々でパニックになります

『ここにいたら危ないよ!はやく逃げよう!』

ミヤビちゃんは転んだサニアちゃんを起こしてあげ、一緒にこの場から避難する事にしました。

『(さっきのこうげきは、ソニアお姉ちゃんのワザ…
もしかしてお姉ちゃんが近くに……?)』

走りながらサニアちゃんはかつて火山で共に暮らし、自分に戦いの全てを叩き込んだ姉ソニアの存在を近くに感じていました…。

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