
アルフと
砂族の少年アルフと友達になったサニアちゃんは、こっそり彼と会う約束をして一緒に砂漠へ遊びに出かけました。
火山から出た事がない彼女にとってそれははじめて見る「外の世界」でした。
『よかったらさ、ボクが住んでる村に遊びにこない?』
サニアちゃんは嬉しくて元気に『いくいくー♪』と返事をし、アルフ君と一緒に彼が住んでいるオアシスの村を目指す事にしました。しかし、歩いてる途中で砂に足をとられて彼女は靴がすぽん!と脱げて転んでしまいます
『うぅ…クツぬげちゃった
砂の上あるきにくい~~~~っ!!』
砂の上をうまく歩けなくて何度も転んじゃうサニアちゃん…
ドラゴンの子供である彼女は火や熱さにはめっぽう強くても、砂漠の「暑さ」に慣れてないせいか体中滝のように汗をかいています。アルフ君は『あっづ~い…もうムリ~!』と言う彼女をみてビックリ。
『サニアって火山に住んでるのに暑さに弱いの?どうして?』
『うぅ~…だってぇ~!』
そんなとき、サニアちゃんは道ばたにあった「奇妙な草」が気になりました
彼女がサボテンに触ろうとしたを見てアルフ君は止めようとしますが、間に合わず…
『イタイッ!!』
サボテンのトゲが手に刺さって痛い思いをするサニアちゃん…
アルフ君は「大丈夫?」と優しく声をかけた後、彼女にサボテンの事を教えてあげました
『これはサボテンっていうんだ
チクッてするから、さわったらダメなんだよ!』
サニアちゃんは目をウルウルさせながら『うぅ…わかったー』と頷きました
『(そっか…サニアって砂漠にくるのはじめてだから知らないコトだらけなんだ
ボクが火山にいったときはサニアに守ってもらったんだから、こんどはボクがしっかりしなくちゃ…!)』
大好きなサニアちゃんに怪我させてしまった事でアルフ君は自分の責任の重大さを実感。
彼女がまた危険な目に遭わないように気をつかいながら、二人は砂漠をずっとずっと先まで進んでいきました
『はぁ…はぁっ…もうムリ~!!』
砂漠を長距離歩き続けた末やっとオアシスの村に辿りついた二人
サニアちゃんは暑い中ずっと歩きっぱなしだったせいで体中汗びっしょりになり、すっかりヘトヘトな様子でした
『お水、おいしぃぃ~っ!アルフもこっちにきて!
あしがつめたくてきもちいいよー♪』
よっぽど喉が乾いていたのかサニアちゃんは靴を履いたままオアシスの中に入り、足元の水を両手ですくい何度もがぶがぶ飲みます。水を飲んで元気になった彼女をみてアルフ君もほっと一安心です
『ここがボクの村さ。いいところでしょ?』
『うん、とってもキレイー♪』
アルフ君は『あんないするよ!』と言ってサニアちゃんを村の中へと招待しました
サニアちゃん(5)のコメント
おっきな水たまりがあって、とってもキレイ!さわるとチクチクするヘンテコな草もたくさんあるよ。
サニアがすんでる火山ではみたコトなかったものがいっぱい!
あつくてもわぁ~ってしててサニア汗いっぱいかいちゃった。クツのなかが砂だらけでジャリジャリする~!アルフは『火山の方がもっと暑いよ』っていったけどサニアが知ってる熱さとぜんぜんちがうしっ!
それなのにアルフは、いつもここをとおってサニアに会いにきてくれてたんだね。
外に出てみてよかったー♪

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