掟に背いて火山地下深くの檻に入れられたサニアは、食べ物もほとんど与えられず3日間過ごしていました
『あーあ…おなかすいた。はやくここからでたいな』
彼女のいる牢獄内の温度は1000℃近く、グツグツ煮えたぎる真っ赤な溶岩と有刺鉄線で吊るされたブランコの他は何もありません。おなかを鳴らしながら、溶岩の上に吊るされたブランコに座ってつまらなそうに足をぶらぶらさせるサニアちゃん
優れた再生力のおかげで折れた腕は治りましたが、トゲだらけの有刺鉄線を素手で掴んでしまったのか手は血だらけです
『アルフどうしてるかな…
もっといっぱい遊びたかったな…』
砂漠で友達になったアルフ君と過ごした楽しい日々を思い出し、サニアは寂しくて泣いてしまいます
そのうち泣き疲れ、目をつぶって深い眠りへと入っていった彼女は自分の奥から語りかける「恐ろしい声」を聴いたのでした…
燃やせ…
燃やせ…
「全て」を燃やせ…!!

自分がアルフを燃やす悪夢を見て目が覚めるサニア
『なに?今のユメ……』
あまりの恐ろしさにサニアは体中汗びっしょりで、ショックを受けたように固まります
その夢は鮮明ではっきりとしていて、まるで「現実に起きた出来事」のように彼女には感じられました
『サニアがいっしょにいたら、アルフを傷つけちゃう……』
サニアはしばらく悩んだ末、牢屋の見張りをしていた竜の下級兵士にある事を頼みました

『サニアのいう事きかないなら、溶岩に飛びこんじゃうから!』
自分の頼みを聞いてくれなければ、灼熱の溶岩に身投げして自害するというサニアちゃん…
サニアの性格をよく知っている兵士は彼女が本気だと言う事をすぐさま理解して、あわてて彼女をなだめて頼みを聞いてあげました。その頼みとはアルフの家へ行って「あるモノ」を届ける事でした……
–孤独な竜の少女サニア(5)–

ただのユメってしってるけど、それでもショック!

サニアはねてるとき、ときどきヘンな声がきこえるときがあって、その声はいつもこうささやくの…
『すべてを燃やせ』『セカイを炎で包め』って!

だから…サニアが近くにいなくても、アルフのこと護ってあげられるように
お人形をつくって、とどけることにしたの

もう会えないかもしれないけどずっと大好きだから…
サニアのこと、忘れないでね……

『サニア…』
翌日、アルフは家の前に数輪の花と「サニアの人形」が置かれているのを見つけて、
それらを大切そうにぎゅっと抱きしめていました
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