
竜の女王の孫娘であるサニアちゃんは物心ついた頃から毎日のように屈強な戦士たちによる過酷なスパルタ猛特訓を受けながら育ち、来る日も来る日も火山の溶岩地帯で厳しい「お稽古」をつけられていました。
『たあっ!やあーっ!』
姉のソニアと戦士長カジャが遠くで見守る中、大人の戦士を相手に一生懸命戦うサニアちゃん
小さな身体を傷だらけにしながら戦い続けるうちに彼女は自分の力がどんどん強く、大きくなっていくのを感じました
『えへへ♪サニアまた強くなった気する~
おけいこおわったし、アルフに会いにいーこうっと♪』
お稽古で受けた怪我もすぐに治って、サニアちゃんは今日もアルフ君に会いに砂漠へ出かけようとしました。
しかし、その途中で”恐ろしい人物”に見つかってしまうのでした…
『(うぅ、お姉ちゃんだぁ…)』
よりによって一番怖い相手に見つかり、冷や汗タラタラのサニアちゃん…
ソニアさんは妹のサニアちゃんが最近よくふらっといなくなるのを不審に思い、『何処へ行くつもりだ?』と彼女を問い詰めました。本当の事を知られたらお仕置きが待っているだけにサニアちゃんは怖くてたまりません…
『(うぅ、サニア…もうあんなイタイ思いするのヤダ……)』
いたたまれなくなったサニアちゃんは『ほっといて!』と言い、逃げるように走り去りました
その態度にソニアさんは妹が何か隠していると確信したようです。
『サニア、お前まさか……』
こわ~い姉を無事(?)やり過ごしたサニアちゃんは翼を広げ、空を飛んで砂漠のアルフ君の家に向かいました。
『ヤッホー!遊びにきたよー!』
靴を脱いで手に持ち、窓に乗っかってアルフ君に挨拶するサニアちゃん
アルフ君に『ちゃんと玄関から入らないと怒られるよ!』と注意されますが、彼女は特に気にして無さそうです。
『えへへー♪
サニアはこっちから入る方が好きー!』
サニアちゃんは脱いだ靴を手に持ったまま嬉しそうにはしゃいでいます。ばさばさっ!とまるで小鳥のように窓から入ってきた彼女にアルフ君は驚きましたが、大好きな女の子が今日も遊びにきてくれてやっぱり嬉しそうです。
『出かける前にさ!ジュースのんでいかない?』
暑い砂漠を長距離飛行してきたせいでサニアちゃんが汗びっしょりなのをみてアルフ君は飲み物を持ってきてあげました
彼女は『ありがとー♪』とジュースをいただいて、アルフ君と元気に外へ飛び出しました
幼い二人は日が暮れるまで遊んで汗をかいた後、砂漠の向こうに沈んでいく夕日を一緒に見ました
『わぁ、とってもキレイ…!』
金色に輝く夕焼けの美しさに感動して思わず声が出るサニアちゃんとアルフ君
この時、二人は「ある約束」をかわしました。
『ボクたち、ずっと友達でいようね!』
『うんっ♪』
小さな手をぎゅっと握り合い、二人はお互いに「いつまでも友達でいる」と誓い合ったのでした
サニアちゃん(5)のコメント
なんとかごまかせたかな?ごまかせたよね…たぶん……
サニアが汗ビショビショだったから心配してくれてるんだってわかってうれしかった!
それから彼と砂漠でいーっぱい遊んでいっしょに夕日みたりしたよ!とってもとってもキレイだったぁ~♪
サニア、いつもひとりで遊んでたけど彼に会ってからなんだか楽しいコトがいっぱいおきるの。フシギだね。
あしたも会いにいくつもりっ♪

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