
掟をやぶって何度も砂漠に行っていた事がばれたサニアちゃんは罰として火山深くの牢獄に入れられてしまい、
食べ物もろくに与えられず3日間も檻の中でひとりぼっちで過ごしていました
『アルフどうしてるかな…
もっといっしょにいたかったのにな…』
アルフ君の事を思い、彼女は寂しくて泣きだします
持っていた日長石の破片で”彼の絵”を描いて寂しさを紛らわせようとしましたが、彼と一緒に遊んだ時の思い出がたくさん溢れてきて余計辛くなるばかりでした…
『サニアがヒトなら、こんな思いしなくていいのに…』
この時、まだ小さなサニアちゃんは「自分がアルフと同じ種族だったらよかったのに」と考えてしまいます…
泣き疲れた彼女はやがて眠り、ある不思議な夢を見ました
それは以前、姉と《ルミナメイスレコード》で遊んでいた時の夢でした…
『えへへ!サニアのかち!』
『あのちっぽけなルヴィが仲間の力を借りて守護凰妃フェニクイーン・ルヴィに成長するとは…我が切り札、鳳星竜騎アレス・クシャトリアを破るとは見事よ。流石は私の妹だな、フハハハハ!』
姉が何だかとっても上機嫌だったので、サニアちゃんはここぞとばかりにとことん甘えまくります
『ねー。おはなしきかせてよ~!』と妹におねだりされたソニアは近くに置いてあった本を取って読んであげました
それは「願いが叶う聖なる樹」の事が書かれた童話でした
『…そうだ!お姉ちゃんがむかしよんでくれた本にあった
ねがいの木をさがしにいったらいいんだ!』
夢の中で重大な記憶を思い出したサニアちゃんは目が覚め、雷に撃たれたようにあるアイデアをひらめきました
それは…願いを叶えてくれる樹の力で人間にしてもらうというものでした
『もっと木のコトしらべなきゃ…としょかんいこ!』
3日間も牢獄で過ごした末にやっと解放され、自由になったサニアちゃんは久しぶりのご飯をおなかいっぱい食べた後、願いを叶える樹の事が書かれた”思い出のあの本”を探すために図書館へと足を運びました。
『なんであんな高いばしょにあるの?
メンドクサーイ…』
高い所にあったその本を彼女は一生懸命取ろうとします。
図書館内は飛行禁止なので履いていた靴をわざわざ脱いで裸足になり、埃だらけの台によじ登って背伸びしてやっと本を入手しました
『ふ~!ツバサつかえたら、カンタンにとれたのにさー』
サニアちゃんは埃まみれの裸足で靴を履いて、嬉しそうに本を抱えながら宮殿へ走って帰りました
自分の部屋についた彼女はワクワクして本をめくりますが、難しい字ばかりで5歳の子にはチンプンカンプンです
『うぅ…じ、よめない~!
そこのあなた!この本よんでよ!』
しかたないのでサニアちゃんは近くにいた召使いの少女に代わりに読んでもらう事にしました
『えーっと…海を越えた遠い東の方にある《森の大陸》には、祈ると何でも願いを叶えてくれる聖なる樹が存在しているらしいです。その名を星母樹っていうんですって。』
召使いの子が丁寧に読み聞かせてくれたおかげでサニアちゃんは様々な情報を知る事ができました
願いを叶えてくれる樹が「星母樹」と言う名前で呼ばれていて、こことは別の《森の大陸》に存在するという事を…
『(そっか!せいぼじゅにいのったら、サニアはヒトになれるんだね)』
樹の力で「人間の姿」になった自分をイメージして遊ぶサニアちゃん
『(えへへ♪サニアがヒトになってるのみたら
アルフびっくりするだろうなー)』
サニアちゃんは人間になった自分を見た時のアルフ君を思い浮かべてクスクス笑います
新たな希望をみつけ、前向きな気持ちになった彼女はさっそく星母樹に会いに《森の大陸》へ行く事に決めました
けれどもそれはサニアちゃんにとって住み慣れた故郷の火山を飛び出し、大好きな姉とお別れする事を意味していたのでした…
サニアちゃん(5)のコメント
あのね!ソニアお姉ちゃんとゲームで遊んだ時のユメみたよ。
ユメのなかのお姉ちゃんは何かすっごくやさしくて、サニアのこといっぱいほめたりナデてくれたの♪
でね♪その時にお姉ちゃんがよんでくれたおとぎばなしの本のコトを思いだして、としょかんに行ってその本をみつけてきたよ。何でもねがいを叶えてくれるフシギな木”せいぼじゅ”っていうんだってさ。サニアはその木をさがしに旅に出ようってかんがえてるの!
…お姉ちゃんやオババさまはきっと許してくれないから、かってに出ていくつもり!いくってきめたしオキテなんてしらない!とめてもムダだから!!
サニアは、ヒトになったらアルフといっしょに砂漠で幸せにくらすつもり!ドラゴンじゃなくなったらお姉ちゃんもおってこないしきっと自由になれるね。今からたっのしみー♪

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