サヤカと青の洞窟


リトアのあたらしい仲間なかま

地上で初めて出逢った妖精の少女「サヤカ・フルール」に自分が空からやってきた事を明かしたリトアは、
一緒にいたアピスという女の子が奴隷商人にさらわれた事も伝えます

『やっ、大変…だったら早くその子を助けなくちゃ!!
あたし近道知ってる!ついてきてっ!』

彼女は急いでスニーカーを履き、お出かけ用のバッグを持ってリトアとどこかへ走り出しました

サヤカがやってきたのは青々とした水が流れる泉の洞窟
一人ぼっちの彼女は、しょっちゅうここを訪れては「歌を唄っている」そうです。

『ここ、あたしだけの秘密の場所なの♪』
チャプチャプと水の中を歩きながら嬉しそうに話すサヤカ

この洞窟は海まで繋がっており、ここを通れば港町カンナギへ先回りできるとサヤカは言います
アピスが奴隷商人に《他の大陸》へ連れていかれてしまう前に、何としても追いついて救出しなくてはなりません。

『あたしも一緒にいく♪
一人より二人の方がゼッタイ強いし!』

かくして……
妖精の少女が仲間に加わり、リトアの「地上での旅」が始まるのでした


・余談
サヤカと洞窟を進んでいる途中、アピスが『魔法使いは地上へ行くと火あぶりにされるの!』と語っていたのを思い出したリトアは、彼女が杭にくくりつけられたまま炎に焼かれる姿を想像して顔真っ青になります。

心優しいサヤカちゃんはその妄想をすっかり真に受け、涙をいっぱい浮かべてアピスの身を案じていました

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