リクヤくんに恋するラブレター少女


いとしのリクヤくんと

スピカ小学校のある日の下校時間…
一緒に遊ぶはずのコテツが急におなかを壊してトイレにすっ飛んでいき、廊下で待つ事になったリクヤくん。
ロミちゃんも風邪で休んでおり、独りぼっちになった彼は仕方なく廊下の壁に背もたれてスマホをいじって暇をつぶす事になりました


『あーあつまんない!
コテツの奴いっつもぼくのコト待たすんだからさー』

早く帰って遊びたいのに待っても待ってもちっとも出てこず、リクヤくんはじれったくてイライラしはじめます
そんな彼を、離れた場所からじっと見つめる「女の子」がいました

『(今ならリクヤくんは一人…誰も見てない…!
最大のチャンス…!)』

クラスメートの「園咲そのざきかれん」はリクヤくんのことが大好きで、事ある毎に彼にラブレターを手渡そうとチャンスを伺っているものの、あと一歩の所でなかなか勇気が出てこず、今回もいつものようにドキドキしながら遠くで見守っているのでした

そんな彼女のもとへ、リクヤくんがすたすた歩いてきて……

リクヤくんはとうとう待つのに飽きちゃったようです。

大好きな男の子の方から誘ってくるという「まさかの展開」にかれんちゃんは戸惑いますが、
すぐにこれはチャンスだと気づき、リクヤくんを言葉巧みに誘導して、自分の家にきていっしょに遊んでもらう事になりました

『かれんの家ってさ、けっこー遠いんだね』
『うん…スピカの森で果樹園をやってるの。リクヤくん、家が反対方向なのにゴメンね…!』
『いいって♪走れば近いからさっ』

歩きながらかれんちゃんとお喋りするリクヤくん
だんだん都心から離れていき、やがて二人は町はずれの森にある小さな「果樹園」につきました



家に上がる際、かれんちゃんは二人分のスリッパを用意しますが、
リクヤくんはそれを『いらない!』と言い、裸足でペタペタと家の中へ上がり込んじゃいます

大好きな男の子とはじめて家で遊んだかれんちゃんは、その無邪気な行動や仕草の一つ一つを愛おしそうに眺めていておりました

『(リクヤくん、ゲームしてる所もカワイイ…♪)』

–小学一年生のリクヤくん(6)のコメント–

廊下でコテツを待ってたらさ、知らない女の子がぼくのことジーッと見てて気になっちゃった
一人で寂しそうだから一緒に遊ばない?って誘ったらめっちゃよろこんでた♪

あとで知ったけどさ、かれんってぼくと同じ「1ねん1くみ」なんだって!
いるのに全っ然気づかなかった…!
かれんの家は果樹園やっててさ、くだものとか栗のケーキとかいっぱい食べさせてもらっちゃった!
かれんってロミちゃんと違って口うるさくないし、ぼくの言うコトなんでも聞いてくれるし、お姉ちゃんみたいに優しいんだ!ゼッタイまた遊びにいーこうっと♪

かれんちゃんの家で遊んだ後、元気に走って帰っていったリクヤくん
結局ラブレターは渡せなかったものの「大好きな男の子」と思う存分過ごせたので、かれんちゃんにとっては夢のような一日でした。

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