
雪国に住む8才の少女クッカ・ヤンソンは学校の帰りにニコル君と凍った湖に行き、
趣味のアイススケートをして遊びました
『ニコル~!何してるの~!
そんな所にしがみついてないで一緒に滑ろうなのっ♪』
いつも履いている長靴の裏にブレードをつけて氷の上をスイスイ滑るクッカちゃんをニコル君は遠くで震えながら眺めていました
『ヘ、ヘックシュン!!
僕は遠慮しとくよ…転んだら相当痛いだろうし!』
転ぶのが怖いからと滑ろうとしないニコル君をみてクッカちゃんは『何よ!ニコルのいくじなし~!』と言い、彼にスケートの楽しさを伝えようと空中で華麗に一回転してみせました
『ちょ…そんな事したら危険だよ!』
『見てて~!あたしが手本みせてあげるのっ♪』
そんな時、クッカちゃんの長靴がポロリと脱げて彼女はバランスを崩してしまいました。
靴が脱げて派手にすっ転ぶクッカちゃん
『フニャ~!失敗しちゃったの~…』
『大丈夫?だから言ったじゃないか!』
氷がひび割れるぐらい頭を強くぶつけたクッカちゃんは仰向けに倒れたまま目をぐ~るぐる回しています。ニコル君はその惨状をみて「しょうがないなぁ~」と言い、フラフラで歩けない彼女を病院までおぶっていく事にしました
『ニコルの体、あったかいの…』
ボーイフレンドにおぶってもらえるのが嬉しくてクッカちゃんは『ありがとうなの…』と小声でお礼を言います。しかし、ニコル君は彼女が意外と重たくて、運ぶのに必死で全然聞こえてない様子です
そして…彼はうっかり”地雷”を踏んでしまいます。
『クッカってさ、意外に足太いよね…』
『!!』
その言葉にクッカちゃんはショックを受けたのか地面に飛び降りて『ニコルのばかぁ~っ!!』と叫びながら
顔を真っ赤にしてどこかへ走っていってしまいました
『なんだ元気じゃないか
でも彼女…何をあんなに怒ってたんだろう?』
ニコル君は彼女が怒った理由が分からず、雪道を一人でとぼとぼ歩いて家に帰っていきました。
『ニコル~!おはようなのっ♪』
翌朝、ニコル君は何事も無かったかのように学校の廊下でクッカちゃんに会いました
『お…おはよう。怪我は大丈夫?』
恐る恐る昨日の事をたずねると、彼女は明るく笑いながら『もうぜーんぜん平気!心配してくれてありがとなのっ♪』と答えました。いつものクッカちゃんでニコル君はほっとします
『あのねあのねっ!!お山の上に、新しいスケート場ができたんだってさ♪
帰りにまた一緒に滑りにいこうなのっ♪』
転んで怪我したばかりなのにまたすぐスケートがしたいと言いだす彼女にニコル君は『えぇ~っ…』と呆れ顔です。
『ちょっ…どれだけスケートが好きなのさ~!?』
放課後、クッカちゃんは逃げる彼をあっさり捕まえて
校舎の階段を元気良く駆け下りて二人で仲良く(?)スケート場へ行って遊んだのでした。
ニコル君(8)のコメント
昨日ね、クッカがスケートで怪我したもんだから僕が病院までおぶっていこうとしたんだよ。彼女って甘いお菓子が好きでそればっかり食べてるから体形がポッチャリしてて結構重いんだ…あのまま病院に運んでいたら僕の方が筋肉痛で入院する所だったよ。
でね、その話をママにしたら「女の子に体重の話をするのはNG」だって言われたんだよ。そういうもんなの?だからクッカは怒ったのか…女の子って何考えてるか分からないや。
もう一つ気になったけどクッカって長靴の中は毎回裸足なんだよね。靴下履かなくて足が冷えないの?って聞いたら『あたし寒いの大好きなの♪』だって。
クッカは雪の妖精だから平気なんだろうけど、それで毎回毎回寒い場所までつれていかれる僕の身にもなってほしいな。彼女ったら『ニコルが風邪ひいたらあたしが看てあげるのっ♪』って嬉々としながら言うんだよ。本当カンベンしてよ~…とほほ……。

コメントを残す