サヤカ倒れる!砂漠のキケンな旅


サヤカちゃんたおれる

盗賊に襲われていた5歳の少年「アルフ」を助けたアピスたちは、その子が住んでいるオアシスの村へ一緒に向かう事になりました。しかし、どれだけ歩いても村は見えてこず…猛烈な暑さの砂漠がひたすら続くばかりです。

『ううっ、アツイ…足の裏が焼けそうだわ……』

熱い砂の上をずっと歩きっぱなしでアピスちゃんもすっかりヘトヘトな様子…
汗ビショビショで眼鏡もずれそうになるのを手で直しながら、前方で元気に走り回るアルフとリトアを羨ましそうに見ています

『うわぁ!クツが脱げちゃった…砂漠ってサラサラしてて走りづらいや』
『砂の上を走るのはコツがいるのさ。教えるね』

小さい子同士だからかリトアとアルフはすぐに打ち解けて、二人でお喋りしながら元気いっぱいに走り回ってとっても楽しそうです。けれども、他の三人にはそんな余裕はありません…

『はぁはぁっ…あたしもうダメ……』

とうとう力尽きてドサッ!と砂の上に倒れたサヤカちゃん
暑い砂漠を長時間歩いたせいで汗びっしょりになり、熱中症にかかってしまったようです

それを見たオックスは強い日差しからサヤカを守るために自分のおんぼろマントをかぶせ、彼女の身体を優しく抱きあげました

『クソッタレ!世話のかかる妹分だぜッ…』

全員分の旅の荷物が入ったバックパックと少女一人を背負って猛々しく立ち上がったオックス
その姿にアルフ君は感動して『スゲー!!かっこいい!!』と、まるでスーパーヒーローを見るような尊敬の眼差しを向けています

オックスの英雄的行動のおかげもあり、一行は無事アルフ君の家がある「オアシスの村」へと到着するのでした

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