リクヤくんに恋するラブレター少女


いとしのあのへ…

スピカ小学校に通う園咲そのざきかれんはクラスメートのわんぱく少年リクヤ君のことが大好きで、
頭の中はいつもいつも彼の事でいっぱいです

『リクヤくん…本当に明るくて、カワイイ…!』

明るくて活発なリクヤ君に初めて会った時からかれんちゃんは彼にメロメロで、授業中も給食の時もずっと彼の方が気になってしかたがありません。彼女はそんな彼への大好きな想いを込めたラブレターを渡すチャンスを伺い続けているものの、いつもあと一歩の所で勇気が出なくて踏み出せずにいるのでした

ある日の放課後、リクヤ君が教室で友達と動画を観ているのを彼女は遠くから眺めていました。

『(リクヤくん…
スマホ見てるところもいいなぁ…!)』

教室で楽しそうに友達と過ごしている彼をみて、かれんちゃんは弟を見守るような温かい気持ちになりました

『あー楽しかった~。そうだ!
これからさ、コテツの家に遊びにいってもいい?』

『おう!なんだかお前と遊ぶのも久しぶりって気がするぜ!』

遊ぶ約束をした後、二人の男子はランドセルを背負って教室を出ていきました。今日こそは勇気を出してラブレターを渡すと決心したかれんちゃんはその後を追いかけ、廊下のど真ん中でリクヤ君を呼び止めました

『えっ…なんなの?』
『リクヤくん!あのね、渡したいものがあって』

しかし、そこへ運悪くナオト君とロミちゃんの二人がきて話を遮られました。

『リクヤ~!今からロミちゃんとお化け屋敷にいくんだ
いっしょに行こうぜ!』

オバケ嫌いなロミちゃんがよりによって「お化け屋敷」に行くときいて、リクヤ君はビックリです

『どして?あんなにオバケ怖がってたじゃん!』
『べ…べつにいいでしょ!』

ロミちゃんはこの前ナオト君の悪戯にまんまと引っかかって怖がった自分が許せなくて、お化け屋敷にいってオバケ嫌いを克服しようとしているそうです。せっかく誘われたのに、リクヤ君は『今日はコテツと遊ぶからさ』と断ってしまいました

『ごめん、コテツと遊ぶ約束しててさ!またこんど!』
『そっかぁ~!じゃあまた今度ね』

リクヤ君はコテツと、ロミちゃんはナオト君と今日は遊ぶ事にし、4人は「また明日!」とバイバイしました。

『おいリクヤ!俺んちまで走って競争しようぜ!』
『オッケー!ぼく、負けないから!』

下駄箱でリクヤ君が上履きから運動靴へ履き替えている所をかれんちゃんは歯がゆい思いで眺めています。せっかく勇気を出して声をかけたのにタイミングが悪くて忘れられ、悔しくてシクシク泣いていました。

『あぁ、どうしていっつもこうなるの…』

むせび泣くかれんちゃんに友達のリサちゃんは蹴りを入れて激励していました
彼女の恋愛成就への道のりは、まだまだ長そうです。

リクヤ君(6)のコメント

ぴんぽんぱんぽーん!今日さ、コテツと遊んだよぉ~!
いっしょに動画見たりした!今からあいつの家にいってゲームして遊ぶんだ♪

コテツと遊ぶのってホント久しぶりってカンジ!坊主になってからあいつとはずっと遊べてなくてさ、ぼくさびしかったんだよね…またいっしょにサッカーとかやりたいなぁ~!

あっ…そういえばさ、
ロミちゃんとナオトがおばけ屋敷いくってさ
それもロミちゃんの方から「つれてって!」って言いだしたんだってさ ビックリ!

あんなにオバケ怖がってたのにヘンなの。でもナオトがついてるし大丈夫だよね たぶん…
明日学校で会ったらどんなんだったかきいてやろーっと!

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