コテツと
坊主頭になったあの出来事からコテツはふてくされて誰とも話さなくなり、
彼とよく遊んでいたリクヤ君は、すっかりよそよそしくなった親友の姿を見て寂しい思いをしているのでした…
『ちえっ。コテツのやつ、ずーっとイジけてさ…!
ぼく一緒に遊びたいのにつまんない!』
とうとう我慢できなくなり、リクヤ君は「今日こそコテツと遊ぶぞ!」と固く決心しながら走って学校へ行きました
『テツくん、この前のテストで0点とったから先生が「教室に残れ」だってさ』
『ふぇっ!?』
帰ったらコテツと遊ぼうとしてたのに、まさかの居残り補習だと聞いてショックを受けるリクヤ君…
それでもやっぱり今日こそはコテツと遊ぼうと決めていたので放課後みんながワイワイ帰るなか、靴箱の所で親友を待つ事にしました
『わたし習い事があるからさき帰るけど!
りっくん、あんなの自業自得だからべつに待ってやる必要ないのよ?0点って…0点って…はぁ~』
ロミちゃんは上履きからブーツに履き替えて帰っていきますが、リクヤ君は『ヤダヤダ!ぼくコテツと遊ぶんだ』とあきらめません。しばらく一人で待っていると、向こうからゲッソリした顔のコテツがやってきました
コテツとゲームで遊びたくてうずうずしているリクヤ君
『おま…バカかよ!?
俺なんか放っといて他の奴と遊べばよかったのによ!』
意地を張って冷たい態度をとっていたにもかかわらず、親友が自分と遊びたくてずっと下駄箱で待ってくれていたのを知ったコテツは言葉でこそ強がりますが、顔は嬉しさと安堵を隠せないようでした
やっとコテツと仲直りを果たせたリクヤ君は、さっそく一緒に遊びにコテツの家へお邪魔する事にしました
ゲームがとっても上手な親友にボロ負けしまくるコテツの図
『コテツはさあ 動きがワンパターンだから読みやすいんだ!
それにすぐ自爆するしっ♪』とリクヤ君は無邪気にケラケラ笑っておりました
–コテツ(丸坊主)のコメント–
リクヤのやつ、居残りさせられた俺を下駄箱で待ってやがった!
俺が逆の立場ならソッコー帰ったぜ
あいつ俺と遊びたくて仕方なかったんだな…そーいやクソ中学生にボーズにされてから遊んでなかったしな
今日はあいつにボロ負けしたけど、次は俺が勝つからな!ゲームでもサッカーでも絶対に負けねーからな!
だからまた遊ぼーぜ!へへッ!!
・余談
足がめちゃめちゃ臭いリクヤ君。
靴下が苦手でいつも裸足で靴や上履きを履いた格好のリクヤ君は友達の家へ遊びに行く時も裸足に靴を履いて遊びに行っちゃうので、毎回足の臭いが強烈なのだそうです。元気な小学一年生男子おそるべし……!
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