
スピカ小学校のとある放課後…リクヤ君は学校が終わったのに家に帰る訳でも無く、クラスメートがほとんど帰って誰もいない靴箱の前に立って親友のコテツがくるのをひたすら待っていました
『あーあ。コテツのやつおっそいなぁ~
はやく帰って遊びたいな。サッカーとかゲームしてさ!』
リクヤ君はスマホをポチポチいじりながらつまんなそうにあくびします
それというのも…
一緒に遊ぶ約束をしていたはずのコテツが教室で補習させられているからでした。
下校時、ロミちゃんからコテツの居残りを聞かされるリクヤ君
『いのこり!?どして!?』
『この前のテストで0点だったからじゃない?
先生から”ほしゅう”を受けるんだってさ。それにしても0点って…0点って…はぁ~』
0点…
衝撃的な点数にロミちゃんは呆れて言葉もありません
リクヤ君が『じゃあ!ぼく、ここで待ってる!』と言い出したのでロミちゃんはやめようよと説得しますが、リクヤ君は絶対コテツと遊びたいと言って聞かないのでしぶしぶ折れる事にしました
『しょうがないわね…
いーい?わたしはピアノの習いごとがあるから帰らなきゃいけないけど、待つのもほどほどにするのよ?こんなのじごーじとくだし、りっくんまでいのこりする必要まっったくないんだから!!』
ロミちゃんはそう言い、下駄箱からブーツを取り出して上履きから履き替えてつま先をトントンした後、
時折心配そうに後ろを振り返りつつ帰っていきました
しばらくし…コテツがげっそりした表情でやってきてリクヤ君は『おーい!』と手を振りました。
親友のリクヤ君が帰らずに待っててくれていたのを知ってコテツは驚きを隠せません
『おまえバッカじゃねーの』と罵りながらも、内心では感動したのかグスッと鼻水が垂れていました
『ねぇ!サッカーして遊ぼうよ♪』
『し…しゃぁねーな!』
二人は仲良く上履きから外靴に履き替えてグラウンドでサッカーして遊んだ後、走ってコテツの家にいきました。
『おばさん!オッジャマしま~す!』
スニーカーをぱぱっと脱ぎ散らかして元気に家の中に上がり込んだリクヤ君はキッチンで夕飯を作っていたコテツの母に挨拶した後、廊下をドタドタと走ってコテツの部屋に向かいました。
『コテツの部屋、ひっさしぶりぃ~♪』
『大げさだな、ガキかよおめぇは!』
久しぶりの親友の部屋が嬉しくてワーイ!と無邪気にはしゃぐリクヤ君。坊主になったあの事件以来コテツとはなかなか遊べてなくて寂しい思いをしていた分、今日はとことん遊ぶ気です
コテツの方も一見クールを装ってはいるものの、
本当は親友のリクヤ君が久しぶりに家に遊びにきてくれて内心ウキウキしているようでした
『あのさ!ゲームやろうよ♪』
『よっしゃあ!!』
二人はランドセルからゲーム機を出し、仲良く床に座って対戦ゲームで遊びました。
ゲームが上手なリクヤ君に翻弄されまくるコテツの図
『あはははっ!コテツはさぁ、いつもワンパターンだから分かりやすいんだよね♪
自分から弾に当たりにくるしさぁ~!』
リクヤ君が爆笑しながらアドバイスしてあげるとコテツは『何ィ!そうだったのか!!』と分かったような素振りを見せていましたがその後も全く懲りずに連敗し続けていたそうです。学習能力が無さすぎる…
暴れん坊のコテツのコメント
ぐおおー!!
何だよ、何だってんだよ!チクショウッ!!けっきょく一回も勝てねーままあいつ帰りやがった!何でこんなにゲームがヘタクソなんだ俺は!負けてばっかりでくやしいぜ!
ヘッヘッヘ…!けど、遊び相手がいるってやっぱ楽しいよな!リクヤと遊ぶのもホント久しぶりだぜ!考えてみりゃ中学生どもにボーズにされてから遊んでなかったからな
友達と遊べなくなるってかなり寂しいよな…
あいつ、いのこりさせられた俺のためにずっと帰らないで靴箱の前で待ってたんだぜ。俺があいつならとっくにウチに帰ってるのによ…どんだけいいヤツなんだよ…!
よっしゃ!!決めた!!
明日からは前みてぇにまたリクヤと遊びまくるぜ!!サッカーだろうがゲームだろうがあいつにだけは負けねぇように今から特訓しまくってやるぜ!ハッハー!!
・余談

リクヤ君の足が臭くて二人は笑いながら「クッセ~!」と面白がっておりました。

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